東京大学の学生サークルTSGによる初めての国際セキュリティコンテスト「TSG CTF」開催について
東京大学理論科学グループ(以下「TSG」)は、2019年5月4日から5月5日にかけて、株式会社Flatt(本社:東京都文京区、代表取締役CEO:井手康貴、以下Flatt)と本団体初の国際CTF大会であるTSG CTFを共催します。
詳細は特設ページをご覧ください。
開催時間
- UTC(協定世界時):2019年5月4日(土)午前7時〜2019年5月5日(日)午前7時
- JST(日本標準時):2019年5月4日(土)午後4時〜2019年5月5日(日)午後4時
賞金
- 1位:513.37 USドル
- 2位:213.37 USドル
- 3位:113.37 USドル
賞金の送金はビットコイン(BTC)で行われます。
不正プログラム摘発に関するTSGの声明
昨今、全国の警察による仮想通貨マイニング摘発事件(通称・コインハイブ事件)や、兵庫県警による不正URL貼り付け疑い家宅捜索案件(通称・無限アラート事件)など、警察機関により不正とされるプログラムの摘発事件が相次いでいます。
これらの報道を受けて、日本国内のセキュリティの専門家や法律家からは、これらの摘発行為の妥当性に関する疑問や、恣意的な法解釈の乱用に対する懸念の声が上がっています。また、情報セキュリティ業界全体から萎縮の動きが見られ、具体的な運動として、セキュリティ勉強会の中止や、CTFの解説記事の一斉削除など、情報セキュリティ関連の活動全体に対する自粛運動が広まっています。
われわれTSGは、東京大学の学生最大の情報技術スペシャリスト集団として、このような懸念に深い賛同の意を示すとともに、わが国の公的機関に対し慎重な対応を強く要請するものです。
また、上の如き市井の自粛運動を受け、本団体内においてもTSG CTF開催の可否について繰り返し検討してまいりましたが、そもそもこれらの摘発行為は情報セキュリティに対する理解の欠如が根本原因にあるものとの結論に至り、本大会の開催が情報セキュリティの啓蒙活動の一助となることを願って、当初の予定通りTSG CTFを決行する運びとなりました。
我々の活動を通して、社会の情報セキュリティに対する正しい理解が得られることを願います。