バトルガレッガについて

バトルガレッガについて

きりもみ


今回、無理矢理展示して、好評を博しつつあるバトルガレッガと、コントロールボックスについて書く。

このゲームは、96年2月に発売された、アーケド向けシューティングである。出まわりが悪いので、見たことが無い人も少なくないだろうが、そういうものであろう。もしゲーセンで見つけたら必ずプレイである。

このゲーム、アーケードのシューティング業界にありがちな、皆さんの知らない無名のメーカーが作っている。「製作ライジング、販売エイティング」となっているが、知っている人がどれだけいるであろうか? ここら辺がシューティング業界の奥の深さだ。他にも、彩京、セイブ開発など貴方のよく知らないゲームメーカーが良いゲームを作っている事も。調べて見るといいだろう。

まず、軽くこのゲームのシステム、概要、やる上での心構えについて触れておく。ゲーメストビデオ「バトルガレッガ」を購入するのをお薦めする。CD も付いてるので、良い(このCDは、一生出ないと目されている)。

まず、システム的には縦画面、1レバー3ボタンのベーシックな縦スクロールシューティングです。レバーで自機操作、ボタン1でショット、ボタン2でウェポン(ボンバーのような物)、ボタン3でオプション操作である。オプションは、面途中で出てくるものを回収すれば、4個まで着ける事ができ、それらのフォーメーションをこの3ボタンで操作する。

オプションのほかに、アイテムはショット、ウェポン、ボーナスがある。ショットはショットパワーが上がり、ウェポンはウェポンの補充である。このゲームのウェポンシステムは、既存のゲームと少し異なり、一定数のウェポンアイテムを集める事で、大きなウェポンが1つストックされる。ウェポンは溜まる前から使用する事が可能であり、その場合は端数のウェポンが使用されることとなる。当然威力はストック数に応じて弱くなるが、どんどん使う事になるだろう。ボーナスは、文字どおりボーナス得点が入る。落とさずに取る事によって得点ボーナスの得点は上昇し、10000点まで上昇する。取り続ける事で形が変化するので見た目に得点が分かりやすい。

点数によるエクステンド(自機数アップ)は、基本的に100万点ごとである。ゲームセンターによって設定が違うので、100万、200万の2回のみの設定になっている場合は、店員に言ってエブリ設定(一定点数毎にエクステンドすること)にしてもらうべし。

以上のルールに乗っ取って、自機は敵をなぎ倒して進んでいくわけだが、もう一つ、知っておかねばいけない裏のルールが有る。それが、「ランク」である。

ランクとは、「自機の状況に応じて敵の攻撃が激しくなるようにするパラメータ」のことである。このランクが上昇すると、敵の攻撃は比類無く激しくなり、おのが本懐(敵の殲滅)を成し遂げる事などおぼつかない。その抑制は、我々に課せられた使命と言っても良い。その使命を達成すべく我々が金科玉条としなくてはいけないのは次の3つである。

  1. 弾を無駄に撃つ勿れ
  2. パワーアップする勿れ
  3. 自機を増やしすぎる勿れ

1を守らないと、敵は、「あの野郎は無尽蔵に弾を撃って来やがる。こっちもおちおちしていると殺されちまうぜ。渾身の力を込めて奴を打ち落とさねば!」等という思考が働いて、相手の弾幕を避けるあたわざるまでに密にしてしまう。これはいけない。相手を油断させるべく必ず弾は撃ちすぎない事。

2を守らないと、敵は、「奴のパワーには多勢のこっちもたじたじだぜ! 数の多さに日和ってないで、ガンガン撃たなくては!!」等という考えを起こさせ、しかる後に渾身の力を込めて放たれた超高速の弾を横腹にうけ、敵殲滅の夢も水泡と帰す事疑いなしである。これはいけない。相手の不要な競争心をあおる事はしてはいけない。

3を守らないと、敵は、「なんてこった。何度落としても、何度落としても復活して来やがる。奴は不死身か? こうなったら、死力を尽くして特攻だ!!!」等という考えを起こさせ、弾薬を満載した敵機の特攻をうけ、まだ見ぬ敵本拠地であざ笑う黒幕へ、怒りの鉄槌を食らわせる事も無く虚空の散りと化す事請け合いで有る。

これらを肝に銘じつつ、攻略に行って見よう!!

このゲームにおいて、点数は最重要項目と言っても良い。なぜなら、100万点ごとにエクステンドするため、「自機をストックする事無く、適度な安心感」が味わえる。このゲームでは、敵は自機が死ぬごとに、諸手を打って喜び、油断し、注意散漫の境地へと誘われる。適度に死んでスコアでエクステンド。基本である。

で、必ずやる事。これは「勲章を落とすな!」という言葉に集約される。勲章を10000点まで育てて落とさない、それによって自機を常に増やしつつ、適度に死んで油断させる事が可能となる。

他には、各面の隠しボーナスをとることで頑張る事。

では、スタートして見よう。自機は一番右の機体を123ボタン同時押しで選択したゴールデンバットを使用する。

1面楽。ボスのプロペラは貫通弾を使わず、オプションのショットで壊そう。58万点位までは稼げるぞ!
2面この面では、焼き鳥ボーナスが重要。開始から少し経った所にある森にウェポンを叩き込む事で逃げ出す鳥共を容赦無くウェポンで焼き殺す事で大量得点が期待できる。200万点位稼げるぞ!ボスは、全部のパーツを壊すと90万点近く取れる。頑張って見ては?
3面開始直後にウェポン使用で、ボーナスアイテムがわらわら。ここまでにアイテムが10000点まで育っていると、大儲け。
4面結構簡単。アドリブで抜けられる。
5面詰まる時は、ここで詰まるはず。ボス前の二つの中ボスですり減らされた挙げ句、ボスのブラックハードにヘロヘロにされるだろう。ブラックハートのワインダーバルカンは、気合でぬけろ!
6面全てにおいて辛い面。自分はクリア出来るわけではないので、コメントは控えるが、サーチオプションを上手く使えば光明は見える!!
7面ブラックハートのワインダーバルカンと、ボスのスピードの違うばら撒き弾は、まさにカリスマの予感! ライジングを崇拝している自分に気付け!

攻略は以上です。

で、このゲームなのですが、難しいです。面白いんだけど、すごく難しいので、基盤を買う事にした。アーケードのゲームがそのまんまお家でできるという、「基盤」。その甘美な響きに誘われて、身上潰そうとしているしている輩もいないでもない。

そこで、身上をつぶさないためにも基盤を動かすための周辺機器を自作して見よう。

材料

基盤を動かすのに必要なのは、ぶっちゃけた話、電源しか必要ない。電源を基盤に繋いで、基盤から映像、音声信号を取って来てディスプレイにぶち込めば動くわけ。簡単でしょ?

作れる人は、それなりの知識があると仮定して、ここからは、「基盤で遊びたい!!」とのたまうたわけ達のために、基盤購入、コントロールボックス購入、ハーネスについて語る。

基盤は、意外と高い。値段を聞いてびびる人も多い。わしの場合、ガレッガの基盤は5万で買った。これは安い方である。VF3 等はゆうに100万を越えた値段である。買うからには気合を入れて。

コントロールボックスとは、上記の自作しようとしたブツの事である。感覚的には家庭用ゲーム機の「本体」にあたる部分である。ソフト的な「基盤」を交換してゲームをする様は、まさに家庭用ゲーム感覚であるが、ゲーム基盤自体は「ハード+ソフト」なのであるから、世の中複雑である。

コントロールボックスはいろんなメーカーから出ていて、値段もまちまちである。結構高い買物なので、必ずブツを確かめてから買う事をお薦めする。二人並んでプレイする形のコントロールボックスを買う場合は、1P と 2P の間が広く空いている物を買いましょう。

ハーネスと言うのは、コントロールボックスと基盤を繋ぐケーブルです。昔はまちまちだったのですが、大体今は統一されて、「JAMMA規格」なる規格が主流です。カードエッジコネクタのオスメスを買ってくれば自作も可能ですが、お店の人に言えば作ってもらえます。

これらを、手持ちの15kHzの出るディスプレイに出力すれば、ゲーセンのゲームはもう貴方の物です。この頃はコンシューマのスペックも上昇を重ね、アーケードのゲームも遜色無く移植出来るようになって来ていますが、「ローディングの時間がうざい」とか、「なんか、繋がった筈の連続技が入らない」とか言う人には堪え難い価値を持ってるはずです。

あと、ここまで書いて気付いたが、結構金さえ出せば自作とか一切しなくてもゲーセンのゲームはお家でできる物なので、自作でうすぎたねえコントロールボックスを作るよりは、その労力をバイトに注ぎ込み、しかる後にマネーパワーに物を言わせて購入、という形の方が、むしろバイト場で可愛い女の子(男の子)に出会ったり、半田ごて使用に伴うやけどを防止出来たり、製作中の不健康な生活から開放されたり、眼が悪くなったり、学業が極端におろそかになったり、手に100Vの電流(変な表現)が、もろに流れて首辺りまで電撃を感じて、死を予感したり、出来上がったブツの低機能さに怒髪天を突いたり、アンプにオーディオアウトをぶち込んだら、オーディオアウト側のインピーダンスが低く、アンプに大電流が流れて「ボン」とかいって保守回路が働いて「アンプの寿命を縮めたのではないだろうか」とドキドキしたり、「今日、荷物を受け取らなくちゃいけないから」とか言って嘘をつき、女の子との約束をキャンセルしたりする事も無くなって、良いなあと思った。

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