Photoshop Elements 2.0 を使ってみた

はじめに

学校のiMacの環境にはなぜかPhotoshopが入っています。 というわけで「俺も写真加工をしてやるぜ」と思ったりしてみても、 案外起動してみたはいいものの何をしていいのかさっぱりなんてことがあるわけです。 というか僕はそうでした。
しかし、せっかく環境があるのに何にもできないというのは悔しいので 少し使って使い方をなんとなく覚えてみました。
といってもPhotoshopを使ってみようなどとおこがましいことはかけないので 謙虚にPhotoshopを使ってみたとのタイトルで行ってみます。
まぁ機能説明を一から読んでもなかなか使えるようにはならないし、 かといっていきなり自分だけで触ってみても何を使えばどうなるのかがよく分からないので、 人が使っているのを見ながら適当にいじってみるのが一番手っ取り早い覚え方でしょう。

質問等あればまでどうぞ。

始める前に

iMacでの動作について二つほど。

画面のキャプチャ

Shift+Command+3で画面全体のキャプチャ、 Shift+Command+4で画面の一部分のキャプチャです。 Shift+Command+4を押した時点でカーソルが十字マークになるので その状態で範囲を選択すると画面がキャプチャされ、デスクトップに 出力結果がPDFで保存されます。 (なんでPDFなんだろう)

expose

F9,F10,F11を使うとなんだか画面がいろいろ動きます。意外に便利です。

何かを加工してみた

こんな 画像 を加工してみました。
旭化成のおいしいお酒です。
そしたらこんなもの↓ができました。

Photoshopの起動

iMacの場合Dockにファイルをドロップすればいいので上のファイルを Photoshopのアイコンの上にドロップして起動します。

カンバスサイズの拡大縮小。

これだと画像のサイズが大きすぎるので、画像のサイズを縮小します。 画面上のメニューからイメージ→サイズ変更→カンバスサイズを選択します。

画像を元のサイズよりも縮小する場合、画像のどこかを切り取ることになるわけですから、 どこを基準にするのかを決めます。
カンバスサイズウィンドウの基準位置でどこを基準とするのかを決めるわけですが、 ここでは白いほうの缶の画像を使いたいので右端真ん中を基準にします。 画像サイズをいくつにするのかも選択します。ここではとりあえず240pxにします。
なお、カンバスサイズを拡大する場合は元の画像の一部が切り取られたりすることはないので この確認画面は出ませんが、どの方向に余白部分を作るのかを指定することができます

範囲の選択

「イヒ」の文字だけを切り出してみます。 画面左のツールバーから範囲選択のアイコンを選択してください。 このままだと矩形領域の選択になっていますが、 ここでは円形で指定できたほうが都合がよいので、 画面上部の範囲選択のツールバーから楕円範囲選択のアイコンを選択します。



で、範囲選択をします。 範囲を選択するときにShiftキーを押しながら範囲選択をすると 楕円ではなく円形で選択できます。Photoshopの場合、CtrlやShiftキーを 押しながら選択をすると、楕円選択なら円で選択できたり、 直線を引く場合なら水平、直角、45°選択ができたり、 自由変形の場合なら相似で縮小できたり、と よく使うのでいろいろ試してみてください。

レイヤー

Photoshopを使う上での重要な概念にレイヤーというものがあります。 イメージとしては透明なセルの上に絵を描いてそれを上から順に次々に 重ねていくという感じです。 また、任意のレイヤーの表示/非表示を選択できるので、絵を描きながら余計な 部分を消して書きたい部分だけに集中したり、どのレイヤーを表示させるかで 一つのPhotoshopのファイルからいくつもの画像を簡単に作り出すことができます。 また「調整レイヤー」というものがあり、調整レイヤーをおくとその下にあるレイヤーの 色調を補正したりとかガンマカーブを補正することができます。色調の補正とかガンマカーブ なんかは言われてもよくわからないかもしれませんが、あるていどPhotoshopを使いなれると 必須の機能になります。まぁ調整レイヤーはよくわからなければまだわからないままでかまわないでしょう。
では、レイヤーのコピーをします。 メニューのウィンドウ→レイヤーを選択させてレイヤーウィンドウを表示させます。 すると、最初の状態では背景と書かれたレイヤーだけしか存在しないのでそのレイヤーを 右クリックしてレイヤーの複製を選択してレイヤーのコピーを作ります。 背景のレイヤーはもう使わないのでレイヤーウィンドウの背景レイヤーの左に表示してある 目のアイコンをクリックして、背景レイヤーは非表示にさせてしまってください。

選択範囲の削除

イヒのロゴを丸く選択しました。 この選択した範囲の外側が要らないので、削除しちゃいます。 メニューから範囲選択→選択範囲を反転を選択します。 画像からは少しわかりにくいかも知れませんが、この状態では 最初に選んだ縁の部分を除いたその外側の部分が範囲として選択された 状態になっています。


その状態でDeleteキーを押すと選択部分が削除され、イヒの部分だけが残ります。 白と灰色の市松模様の部分は透明であることを示しています。 ここで背景レイヤーを非表示にさせてないと背景がそのまま表示されるので 削除できたのかどうかわからないので、非表示にさせてください。 また、背景レイヤーで同じ作業をさせていた場合、背景レイヤーは 透明色にはならないので背景色(たぶん白)で表示されることになります。

自動選択ツールでの範囲の一括指定


つづいて、イヒの周りの部分も削除してしまいます。 この状態からがんばって消しゴムツールで消してもいいですが 普通はそんなことはさせずに、自動選択ツールをつかって一気に範囲選択をして 消してしまいます。 右のツールバーから自動選択ツールを選択します。 自動選択ツールは、選んだ基準の点と似た色の範囲を一気に選択してくれるツールです。 ですが、もともとの状態だとこの場合では選択させたい範囲を全部選んでくれないので 画面上の自動選択ツールバーで基準値を64に変え、基準の範囲を少し広くします。

こんな感じに、 自動選択ツールは色調とか明度だとかを基準にして、つまり大体似通った色を まとめて選択してくれるツールです。 簡単な範囲選択するときには非常に重宝します。


そして選択するとこんな感じに範囲が選択されるのでそのままDeleteキーを 押して削除します。 これでイヒの部分だけを残すことができました。

境界線として線を描いてみる

イヒのロゴの周りを円でふち取りして見ます。 背景はいらないので背景をいったん真っ白にします。 背景レイヤーに対して作業をしたいので、レイヤーウィンドウで背景レイヤーを選択してから メニューから範囲選択→全てを選択を選んで、 全ての範囲を選択させたらDeleteキーを押して背景を真っ白にします。


次に、範囲選択ツールから楕円ツールを選びロゴをうまく囲うように円を選択します。 そうしたらそのままその場所を右クリックしてメニューを表示させ、境界線を描く...を選択します。 基準値ウィンドウで境界線の幅と色を適当に選択します。

境界線が描けました。この画面上ではどうなっているのかよくわかりませんが、 これは茶色の円だけが描かれた背景の上に、イヒのロゴのレイヤーが乗っかっている状態です。 レイヤーウィンドウを見るとその様子がわかります。

レイヤーの統合

Photoshopにレイヤーという概念があるということはすでに説明しました。 さて、絵を書く際にパーツごとに絵を描いて行くということは作業の利便性から よくあることですが、ある程度以上レイヤーが増えていくとレイヤーウィンドウが なかなか見づらくなってきます。そこで、二つ以上のレイヤーの内容をそのまま 統合することができるので、ある程度作業が完成したレイヤーに対しては まとまりを作って統合してしまいます。
では、この二つのレイヤーを結合してみます。


一つのレイヤーになりました。そしたらもう一度背景レイヤーの複製を行います。

そして、ロゴの外側の部分は削除してしまいます。さっき使った自由選択ツールで 範囲を選択して、Deleteキーで削除させてしまえばいいでしょう。

このレイヤーを複製します。一番上にあるレイヤーを選択しておきます。

フィルタの適用

フィルタもPhotoshopを使う上では非常によく使う機能です。 どんな効果が得られるかというと、フィルタごとに千差万別で一概には言えませんが、 用は元の画像に何らかの機能を適用させて変化させることです。 画像をぼかしたり、クレヨンで書いたり油絵で描いたような画像を得たり、 面白い感じに画像をゆがませたりすることができます。
ここではスケッチのフィルタを適用させてみます。

メニューからフィルタ→スケッチ→コピー...を選択し、詳細と暗さのパラメータを大体 このくらいにとって実行します。



レイヤーの重ね方(乗算)

またレイヤーの話です。Photoshopはレイヤーを重ねて画像を表示させていることは説明しました。 ですが、実はこのレイヤーは普通に重ねるだけでなく、特殊な重ね方ができるのです。 どういう重ね方かというと、あるレイヤーとそれより下にあるレイヤーを比べて明るい方の色を取る、 暗いほうの色を取る、色相で見て重なり方を決める、などなどです、レイヤーウィンドウで レイヤーの重ね方を決められるのでいろいろ試してみてください。

今回の画像では同じレイヤーをコピーしてそれにスケッチのフィルタを適用させることで 縁取りのようなものをつくりました。これを乗算で重ねることで元の画像に対し、立体感というか 質感のようなものを持たせることができるようになるわけです。
間違って通常のままレイヤーを重ねてしまうと、普通に上のレイヤーのスケッチのフィルターを 適用させたレイヤーが見えるだけなのでぜんぜん面白くありません。

では、レイヤーウィンドウから背景の重ね方で乗算を選び、不透明度を 75%くらいにします。


背景を作成する

新規レイヤーのアイコンをクリックして新規レイヤーをつくり、上から3番目(スケッチのフィルタを 適用させたレイヤーとその元の画像のレイヤーの下)におきます。このレイヤーに対し、 塗りつぶしを適用させ、ガウスフィルタでぼかしを入れることで背景っぽくします。

新規レイヤーを選択した状態でメニューから編集→塗りつぶしを選び。 パターンで分子を選択して塗りつぶします。



二つのレイヤーの下に、パターンでの塗りつぶしで作った レイヤーができました。

調整レイヤー

しかし灰色のままでは色あいがよくないので調整レイヤー を使って色を変えてみます。 調整レイヤーとは、レイヤーの上におくことによってそれより下にある レイヤーに対して色調やレベル補正、明るさなどの変化を与える レイヤーのことです。 また、この調整レイヤーは他のマスクを掛けることによって 画像の一部分だけの色や明るさを調節することもできます。 ここではマスクなどは特に考えず、そのまま調整レイヤーをかぶせて 色彩を変えてみます。 まず、新規調整レイヤーのアイコンをクリックしてメニューを出し、 そこから色相・彩度...を選択します。

なんとなくベージュっぽい色にしてみようと思ったのでこんな感じに 数値を選びました。 ここで、色彩の統一にチェックを入れておくことを忘れないでください。 あとは、プレビューボタンにチェックを入れた状態で適当に 数値を動かし、気に入ったところでOKとします。

仕上げ

という訳で、ここまでの作業でレイヤーの状態はここまできました。 これだけの状態だと、いかにもPCで加工したっぽい絵でつまらないので、 さらに質感をつけてみようと思います。 質感をつけてみる作業ですが、これ以降の作業を他の 絵に対して適用させてみるだけで、案外元の画像に 面白い質感を持たせることができたりするので 試してみてください。
まず一番上のレイヤーが選択されている状態で、 新規調整例レイヤーボタンをクリックして表示されるメニューから パターンを選択します。パターンの中から漆喰を選び(パターン2の中にあります) まず塗りつぶします。次に調整レイヤーを選択した状態で重ね合わせ方法を オーバーレイにし、不透明度を85%くらいに持ってきます。

完成

というわけで完成しました。イヒ!