だらだらと同じような文章を避ける場合とか、項目を列挙する場合とか 単に文章をきちんと構成するのがめんどくさいとか、そんな場合に箇条書きはよく使われます。 そんなわけで今回は箇条書きの扱い方について勉強します。今回はあっさり目に行きます。
TeXで利用できる箇条書きは3種類あります。そのまま列挙すると
の3種類です。
意味も無く繰り返してみました。それぞれの箇条書きで使う環境は
となっています。いまここでHTMLで記号付き箇条書き、番号付き箇条書き、見出し付き箇条書き の3種類で箇条書きをやってみましたが、今回はTeXでも同じことをやってみようというお話です。
頭に・などのついた普通の箇条書きです。
\begin{itemize} \item 記号付き箇条書き \item 番号付き箇条書き \item 見出し付き箇条書き \end{itemize}
とこんな感じになります。簡単ですね。
つづいて番号付き箇条書きです。まぁ、通し番号が振られるようになるだけで、 書式的には記号付き箇条書きとほとんど変わりません。
\begin{enumerate} \item 記号付き箇条書き \item 番号付き箇条書き \item 見出し付き箇条書き \end{enumerate}
最後に見出し付き箇条書きです。今までの二つと違って\item命令の直後に[]をくっつけて
その中に何か書きます。[]の中に書いたものが見出しになります。
例を見てみましょう。
\LaTeX において箇条書きを使うためには、それぞれ \begin{enumerate} \item[記号付き箇条書き] itemize環境 \item[番号付き箇条書き] enumerate環境 \item[見出し付き箇条書き] description環境 \end{enumerate} を使用する。
と、こんな感じになります。
箇条書きは、箇条書きの中に箇条書きを入れることができます。まぁ、それもやるのはそのままで
\begin{itemize} \item 第1レベルの箇条書き \begin{itemize} \item 第2レベルの箇条書き \begin{itemize} \item 第3レベルの箇条書き \begin{itemize} \item 第4レベルの箇条書き \end{itemize} \end{itemize} \end{itemize} \end{itemize}
と、こんな感じになります。出力結果は各自試してみてください。
箇条書きの先頭の記号はクラスファイル(以降のテキストで解説できるかどうか) の中に定義されています。第1〜4レベルの記号を変えたい場合、それぞれ "\labelitemi","\labelitemii","\labelitemiii","\labelitemiv"という命令を使います。 例えば、第一レベルの記号の"・"を"☆"に変えたいのなら、
\renewcommand{\labelitemi}{☆}
とします。
試してみれば分かりますが、見出し付き箇条書きで見出しの直後で改行したいと思って、\item[見出し] の直後に強制改行"\\"を入れてもうまく改行してくれません。 見出しの直後に改行を入れたい場合は、例えば次のように\mbox{}という何も出力しない命令を書くとうまくいきます。
\begin{description} \item[見出し] \mbox{} \\ 見出しの直後に改行を入れた。 \end{description}
また、\mbox{}でなくても、全角空白を入れても問題はありません。