C言語はまず「ソースファイル」というものを用意します。プログラムの動作を決める設計図ですね。
ソースファイルは普通の文章なので、Windowsであればメモ帳など、UnixであればEmacsなどの「エディタ」で簡単に書くことができます。
情報棟では好きな方を使ってかまいません、が、残念ながらWindows上にC言語を扱うコンパイラ(後述)がありません。
そこで、Emacsを使っていきます。
C言語といわずプログラミングをするときに、よく出されるのがこの文章を表示するプログラムです。
例に漏れずここでもちょっと作ってみようと思います。
とりあえず動かすことだけを考えて、以下のようなソースファイルを作ります。
helloworld.c という名前で保存してください。
(というかこれ)
#include <stdio.h>
main () { printf ("hello, world!\n");
}
実はこれだけで十分です。たった4行だけでhello, world!と画面に表示させることができるわけですが、
もちろん、ソースファイルをただ眺めているだけでは画面に表示できるわけではありません。
コンパイラで「実行ファイル」にする必要があります。
4つくっつくと消えるという某ゲームとは(たぶん)関係ないのであしからず(笑)。
ソースファイルはC言語というものを知っている人間には楽に読めますが、コンピュータが読むとなるとそうは行きません。
そこで、ソースファイルをコンピュータが楽に読めるデータ形式に変換する作業が必要になります。これがコンパイル。
そして、コンパイルをするプログラムがコンパイラです。コンパイラによって実行ファイルにする作業は一度だけで済みます。
gcc helloworld.c -o helloworld
これで実行ファイルができました。 あとは実行させるだけです。
./helloworld
これで画面に表示させるはずです。
さて、たったこれだけのことをするのに何でこれほどの作業がという人もいるでしょう。
しかし、実際にはソースファイル→実行ファイルのコンパイルだけでも、手作業でやろうとするには膨大な処理になります。
実行ファイルが画面に文字を表示するというのもOSの機能を利用してのことなので、これらのことを本当に一からするとなるとちょっとやそっとではありません。
ただ、文字を表示するといったことは誰もが使うことなので、コンパイラとして用意しておけば非常に簡単にみんながそれを利用することができるのです。