Buho No.216 目次

駒場祭の話

うえ


うえ@3年です。

ここでは,2年前に私の参加した企画を振り返ってみます。

あれは6月頃だったか,部長のわたるさんが大体以下のような事を言った。

「駒祭でRPG作るから手伝ってくれる人募集」
「プログラマはいるからスクリプトとかルール作って」

まだ若かりしあの頃,「ゲーム作り」という言葉は ゲーマーにとって魅力以外の何者でもなく,速攻で参加を希望。

その後どんな運命が待ち受けているかを予測するにはあまりにも若すぎました。(ぉ

で,プログラマの村井さん,Vea君とともに愉快なRPG作り開始。

村井さんがメインプログラム,Vea君がスクリプト処理部分のプログラム, 私はルール作り,と役割分担も出来,6月からスタートしていただけあって 快調に制作がすすみ,駒祭2週間前には完成し,悠々と展示できた……

わけはありません。

駒祭ですから。ええ。

まずは戦闘ルーチン制作。これはまあ雛形はすぐ出来ました (といっても夏休み以後でしたが)。 ウルティマ(恐怖のエクソダス)と タクティクスオウガのターン制をごっちゃにしたようなやつです。

で次にフィールド画面制作。ここで問題になるのが

「スクリプト」

です。スクリプト処理部分のプログラムはいまはなき(嘘)Vea君が 作っていましたが,彼は学館方面で多忙らしくなかなか進みません。

でいろいろあってフィールドが実際にまともに動いたのは 駒祭2週間前くらいだったと記憶してます。確か。

けど,時間はかかったにしろ一応のRPGの原形はこれでそろいました。 残された問題は

「バグ取り」
「実際のスクリプト書き」
「グラフィック制作」

です。

当時の私はここまで出来た事で「なんだあとこれだけじゃん」などと たかをくくっていたわけですがこの見解が甘すぎる事は実際に駒祭を 体感した人々にとっては自明の事でしょう。

まずバグ取り。プログラマでない私には関係ないので飛ばします。(ぉ

次にグラフィック。絵描きでない私には良く分からんので飛ばします。(ぉ  ここでは村井さんの他にまんがくらぶ部長でもあった 野村さんも活躍してくれました。

最後にスクリプト書き。本来なら私はこれに集中してがりがりとシナリオを 書きまくらねばならなかったんでしょうが,人は弱いものです。ええ。 結局それなりに完成したシナリオは1つで, しかも展示にはそれすらもさして使われませんでした。 (テーブルトークRPGのような,仕事を請け負って解決する…… というRPGにする予定だった)

その代わりに多少FMPで音楽を組んだだめな自分。FMPのプログラミングは 竹島さんがやって下さいました。 (伝説の tcommand.com も作っていました)

で,そうこうしているうちに駒祭が。

しゃーないので「闘技場」とかをでっちあげて戦闘を楽しんでもらおう,という事に なったのですが,そんなもの普通の人が楽しむわけありません。 というか駒祭の展示は大抵普通の人が楽しめるものではありません(ぉ その点去年のおせろは完成度の高さもあいまって大変秀逸でした。

けれども,こんなRPGを支持してくれるお客さんもいたのです! ……小学生でしたが。

やはり小さな子供には本質を見抜く力があるのだ,と勝手に納得して駒祭閉幕。

そして終了後のコンパで待ち受けていたものは

「部長はうえくんにおねがいします」

でした。(ぉ

こうして毎年導かれるであろう仮説:

「駒祭企画参加の1年生は役員になる」

誰か反例を挙げて下さい。(嘘 1


1) 【編註】あまりにも自明,部報第211号(1997年12月)の新部長挨拶を参照(笑)。……まじめな話,TSGの2年生にヒラ部員というのはいないのです。任務が忙しいかどうかはわりと本人次第ってところはありますが,そんな中でも今年の部長は大事なときに非常に頑張る人でした。

今野 俊一 (こんの, knn) <toknn@ijk.com>, <knn@ebony.plala.or.jp>
東京大学 工学部 計数工学科(内定), TSG(理論科学グループ)