Buho No.214 目次

1998年度 TSG夏合宿 in 鬼怒川温泉 結果報告II

こんの


無意味な前書き

昨年、僕はかけもちしていたワンゲル(山登りする運動部〜学館104)の 夏合宿があったため、某先輩が愛と感動のフィナーレを迎えた TSG夏合宿には行ってませんでした。 そして、今年は高校の時の友達と、まるで普通の大学生であるかのように、 軽井沢・清里方面に2泊3日のドライブにでかけることを もくろんでいたため、今年もTSGの夏合宿はパスかな〜、などと 考えておりました。

しかし、「部長なんだから合宿に来い」だとか、 「合宿に来なければオフ 1 参加権剥奪する」だとかいう圧力が多数来た上に、 肝心の長野行きが幹事役が多忙のため1年延期になってしまった こともあって、極秘裏に参加することにしました。 なんのことはない、単にItaO君に「参加するけど、内緒にしといてね」と 言っておいただけのことなんだけど。

鬼怒川観光ホテ〜ル♪ にたどり着くまで

先回りをして、ホテルのロビーで後から来た本隊に発見され、 驚かれた後に合流するというのが理想像です。 それをくだらないと思うか、笑ってくれるかの判断は 各人にお任せします。

出発日の朝、僕(千葉県柏市在住)は、柏から東武野田線で 春日部に行って、そこから快速班よりも1本前の快速に乗って 鬼怒川温泉に直行することにしました。

駄目でした。

快速は1時間に1本しか走っておらず、その1本前の快速は とっくに行ってしまっていたのです。 こうなったら行けるところまで逃げるぜ〜、と思って タイミングよく到着した準急に乗ったものの、 準急といっても東武動物公園から後は普通列車です。 こうして各駅に停まるたんびに快速はぐんぐん後ろに 迫ってきます。

さらに、栗橋の辺りでNishiさんが乗ってきて、 板倉東洋大前に停車している間に、 駅の路線図を確認しているところを しっかりと見られてしまいました。 でも、Nishiさんは僕が こんの であることに あまり自信がないようだったので、他人のふりをしました。(ぉ

「あぁ、一体俺は何のためにこんな下らないことをやっているんだろう……。」

などと考えもしましたが、せっかくここまで 逃げたのだから最後まで逃げることにします。

ところが、頼みの綱だった準急改め普通列車は 新栃木の辺りで打ち止めになってしまいました。 仕方ないので駅員さんに聞くことにしました。

「あのう、次の快速って何両目辺りが東武日光行きですか? 2

こうなったら意地です。 前2両が東武日光行きなら、きっと快速班は 一番後ろの6両目辺りに陣取っているに違いありません。 前2両に乗っていれば、少なくとも下今市までは逃げられるはずです。 そこから先は運を天に任せましょう。 快速を待っている間もホームでNishiさんと ばちばち視線が合っています。(汗

しかし、だがしかし、下今市まであと少しのところで 後ろの車両から移動してきた人に突然声をかけられたのです。

「おぉ、こんの、みんなは5両目にいるぞ。」

下今市での車両の連結切り離しシーンの確認のために おおいわさんが先頭車両までやってきたのでした。 この可能性を考慮していなかったのは失敗でした。(ぉ

もうどうでもよくなっている こんの は 何の目的もなく下今市以降は先頭車両(さっきまで3両目だったとこ)で 隠れることにしました。 そして、このまま別の人に発見されることなく 鬼怒川温泉駅まで逃げおおせたのです。

さて、鬼怒川温泉駅に着くと快速班は 特急班を待つために駅構内で待機するはずです。 目的地の鬼怒川観光ホテルは鬼怒川公園駅と 次の駅である鬼怒川公園駅との中間付近にあります。 というわけで、次の駅で降りることにしました。

駅からはちょっと小走りで緩やかな坂を 下っていきます。途中みかかの「碧流荘」なる 保養施設があって、写真をとってみたくなるものの、 本隊よりも後についたら元も子もないので、 後にまわすことにします 3

こうして、なんとかみんなの到着前に ホテルに到着することができたのでした。

ホテルのロビーにて

ホテルに着いてロビーで新聞を読んでいると、 しばらくたってから明らかにTSGerと分かる声がしてきました。 EX&ぽろの騒いでいる声がとりわけ大きく聞こえてきます。 僕は発見されたときのみんなの反応を楽しみにしながら ロビーについてから3紙目となる 毎日新聞を読んでいました。

……みんなの声が遠くなって廊下に消えていきました。

こうして こんの は誰にも発見されることなく ロビーで新聞を読み続けたのでした 4。 なお、20分ぐらい後にItaO君が救済にやってきた頃には 泣きそうになってました。(涙

……なんでさっき来てくれなかったのさ。(ぼそ

ハイキング

ItaO君も書いている(はず)通り、2日目は雨だったので、 ハイキングは3日目に延期になりました。 3日目はまぁまぁの天気だった(ような気がする)ので、 るんるん気分でハイキングに向かったのでした。

完全な誤算でした。 だって、TSGの合宿でハイキングって言ったら ピクニック風なものを想像するでしょ(偏見)。 なんであんな山道なんだ〜。 あれでそれなりに傾斜が続いたらワンゲルでも 行くような道だったのでした。

前日は雨だったため、道はかなり湿っていて、 ズボンの裾はあっという間に茶色くなりました。 く〜、履き替えてきたばかりなのに。 こんなことなら下調べをすればよかったと思うものの、

「なぜ買う前にたった一分のリサーチをせんかー」
「そんなことをしたら先物の楽しみがなくなるもの --- 」 5

というやりとりを思い出し、とりあえず久々の山道を 楽しむことにしました。(意味不明

山道というものの、そんなに険しいわけではありません。 なんかきりもみさんとHASMさんと3人で 先頭集団を形成して後ろをだいぶ引き離していた気がします。 途中あぶらさんとPHSでのトランシーバ通信をしたりしつつ、 なんとか数時間後に目的地にたどり着いたのでした。

ところで、帰りの電車で他人に気づかれるまで ズボンの裾付近に血がこびり付いていることに 気がつきませんでした。まだ固まっていなかったので、 血がたれたれの状態で困っていたら 近くの座席にいた少年がバンドエイドをくれました。 大謝大謝。>少年

で、数時間後、風呂場でバンドエイドをはがしたら、 まだ血が止まっていなかったんだな。 その時になって初めて蛭にやられたことに気づきました。 「雨上がりの山道 → 山蛭にやられる」の 図式をすっかり忘れていた。

というわけで、雨上がりにハイキングに行くときは 先頭の人は気を付けましょう、という話でした。

超兄貴

ひできさんがセガサターンのゲーム「超兄貴」の クリアを目指して何度か挑戦していたものの、 尋常でない敵の尋常でない攻撃の前に度々敗れていた。 だがしかし、合宿3日目、最後の夜にその時は来た。

相変わらず理解不能な敵の攻撃をかいくぐり、ついに 感動のエンディングにたどり着いたのだった。 あの夜のヒーローはひできさんだったと僕は確信している。

おめでとう、ひできさん。 これからは敬意を表して「ひで兄ィ」と呼ばせていただきます。(嘘


1) TSGerが多く参加しているチャットシステムItalkのオフのこと。Italkに関する詳しい情報についてはhttp://www.italk.ne.jp/~yuki/italk/italk.html 参照。
2) 快速は下今市で二手に分かれ、それぞれ東武日光と鬼怒川方面を目指す。
3) なお、この施設名は「へきりゅうそう」であることが判明しました。Thanks!>ったく☆さん
4) オチなし。
5) (C) 1994 さいばらりえこ

今野 俊一 (こんの, knn) <toknn@ijk.com>, <knn@ebony.plala.or.jp>
東京大学 工学部 計数工学科(内定), TSG(理論科学グループ)