忙しいというのに、ちょもら君に「げんこー書いて」といわれて、しかたなく C++ 言語の構造体のおはなしをしましょう。でも、駒祭総決起コンパで C++ 入門書を作ると言ってしまていたので、たとえそれがほらふきコンパであったと はいえ、やはりそろそろ書くべきなのでしょう。今回は所々 C++ の機能を使い はしますが、基本的に C 言語のレベルでの構造体のお話です。C 言語のポインタ ーまでの文法的事項についての理解を前提にして話をすすめるので、Pascal 屋さんやまだポインターを理解していない人はごめんなさい。構造体は C 言語 では最後にならう事項のような気がしますが、C++ では、ほとんど構造体から 話が始まっているように感じます。なのでこれから C++ を学ぼうとする人は、 必ず C 言語構造体を学んで C++ でのクラスによるオブジェクト指向の世界への 準備を整える必要があります。いちおう私は 95 年度 TSG 部長なのですが、実 はプログラミングに関してはまだまだ初級者++ なのです。でも、あえてここに 構造体の入門を書いてみます。これを読んで混乱してしまうのでは、または変な 偏見を持ってしまうのではと思いますが読んでみてください。
void main(void){
int n;
char name[5][10]={"Nao", "Shige", "Nishi", "Chomora", "Siguma"};
char ID[5][10]={"g440056", "g441232", "g440611", "g441200", "g441036"};
printf("***NAME******ID*****\n");
for(n=0; n<5; n++){
printf("%10s %10s\n", name[n], ID[n]);
}
printf("********************\n");
}
これはこれで正しいのですが、名前と番号が全く独立して存在しているので、
その二つの関連は常にプログラマーが気を配らなければなりません。それが平気
ならそれでもかまいませんが、後のためにもこの方法は取るべきではありません
。そこで「構造体」なるものが登場します。構造体とは、簡単に言えば種々の変
数をまとめてひとつにして、それを新しく別な変数として定義したものです。と
にかく実例を見ましょう。
struct Address{
char name[10];
char ID[10];
};
void main(void){
int n;
Address TSG[5]={
{"Nao", "g440056"},
{"Shige", "g441232"},
{"Nishi", "g440611"},
{"Chomora", "g441200"},
{"Siguma", "g441036"}};
printf("***NAME******ID*****\n");
for(n=0; n<5; n++){
printf("%10s %10s\n", TSG[n].name, TSG[n].ID);
}
printf("********************\n");
}
このプログラムの最初の 4 行で構造体の型の定義をしています。定義の書式は
struct 構造体名 {
メンバ変数の型と名前;
};
です。メンバ変数とは、分かると思いますが構造体のメンバの変数です。(説明
になってないけどそのまますすめます) いろいろな種類の型の変数をたくさんメ
ンバにすることが出来ます。8 行目の Address TSG[5] で、その構造体の型の
変数として TSG[5] という配列変数が宣言されメモリーが確保されます。このとき
文字列の場合と同じように構造体のメンバ変数の値を初期化することが出来ます
。初期化はできますが代入はできないのも文字列と同じです。メンバ変数の参照
は「構造体名.メンバ変数名」
でできます。このように構造体の中に名前と番号を入れておけば、いやでも名前 と番号の関連がつき管理も楽になります。でも、いちいちメンバ変数を参照する ときに構造体名を先に書かなければならないのは、面倒と思うでしょう。しかし 、そのことによって、厳格で意味の強いプログラムが書けるので、なれるまで辛 抱しましょう。
int* p;
p=new int;
*p =1;
この new という演算子はその後ろに書いてある型の分だけメモリーを確保して
そのアドレスを返す働きがあります。よってこの例では、動的に確保された領域
に、1 という値が無事代入されるわけです。
「ポインター名->メンバ変数名」
とします。
では、このプログラムの解説をします。ある構造体の次に確保した構造体のア
ドレスを格納しても、一番最初に確保した構造体のアドレスを記憶しておかなけ
れば、それに続くすべての構造体のありかが分からないことになってしまいます
。よって、最初の構造体のアドレスだけは、静的なポインター変数に格納します
。それが first_ptr です。データ入力ループに入る前に、まずひとつ構造体を
確保して、そのアドレスを first_ptr と ptr に格納します。データ入力ループ
では、ptr の値を使って、巧みに次々と構造体を確保してはそのアドレスを前の
構造体のメンバ変数の next_ptr に格納していることを読み取ってください。そ
して、ループを終えたすぐ後で、最後の構造体のアドレスを last_ptr に格納し
ています。次にデータ出力部では ptr を用いて first_ptr からその next_ptr
を便って次々と構造体を訪ね歩き
struct Address{
char name[10];
char ID[10];
Address* next_ptr;
};
void main(void){
Address* first_ptr, last_ptr;
Address* ptr;
first_ptr=ptr=new Address;
//データ入力部
while (ループ条件){
scanf("%s", ptr->name);
scanf("%s", ptr->ID);
ptr->next=new Address;
ptr=ptr->next_ptr;
}
last_ptr=ptr;
//データ出力部
ptr=first_ptr;
while (ptr!=last){
printf("%10s %10s\n", ptr->name, ptr->ID);
ptr=ptr->next_ptr;
}
}
ptr==last_ptr
となったところでループを終えます。
このように構造体をそのメンバ変数のポインターで次々と指していく形態を線
形リスト構造体とか、単にリスト構造またはリンクリストと呼びます。
Address* temp;
temp=new Address;
temp->next_ptr=ptr->next_ptr;
ptr->next_ptr=temp;
こうすれば挿入出来ることは理解できますか ? 次に削除です。ptr が指す構
造体の次の構造体を削除するには次のようにします。ptr->neat_ptr=ptr->neat_ptr->neat_ptr;
これは正確に言えば削除されたのではなく無視されたたけですね。本当に削除
するには次のようにします。
delete 演算子は、その後に書いたポインターの指す領域を変数格納領域から解放
する働きがあります。
Address* temp;
temp=ptr->next_ptr;
ptr->next_ptr=temp->next_ptr;
delete ptr;
このようなデータの押入削除を静的配列で実現しようとしたら、押入削除をす
るたびにそれより後のデータをひとつずらさなければならなくなり、非常に面倒
です。ここで始めて構造体のメリットが分かったことと思います。
これを用いて、例えば連続線分を書いていき、気にいらない頂点は削除したり
線分の途中に頂点を付け加えるというようなお絵かきソフトの基本のようなもの
がつくれます。
さて今回はこの辺でペンを置くことにしましょう (ペンなんか持っていないだ
ろうなどという突っ込みは無視します) これでちょも君も満足してくれることで
しょう。(締切後から書き始めてしまってごめんなさい) いやはや編集長って大
変な職ですね。頑張って下さいね。徹夜はしてはいけません。あとの効率が落ち
るだけです。(とか言って印刷完了 24 時間前にこれを提出した私って結構いい
加減ですね) さてさてこれで私もゆっくり眠れそうです。
皆さんはケーキコンパで楽しく過ごしているでしょうが私は残念ながら行けそ
うにありません。なぜならなすべき勉強があまりにも多すぎる上に期末試験なる
ものがすぐ近くに迫っているからです。この状況は皆さんも同じはずなのですが
、どういうことでしょうか。昨年のひたすら受験勉強のような張りつめた緊張感
はないかわりに、学ばなくてはならないことが果てしなく続いていて終わりの無
い忙しさに自分を見失いかけて灰色の人間になっている気が最近してならないの
ですが......。とにかく今を精一杯頑張るしかないのでしょう。どうか皆さん私
を支えて下さいね。
1995 年が良い年となりますように。
怪我人を出さずに帰ってこれました。取り敢えず合宿の顛末から。
試験が終わってから、行動開始。去年と同じくツアーでいいよね、と言うこと で、渋谷周辺でパンフレットを集める。生協のも見たけど高い ! フェニックス観 光のも一応見たら、結構安くて条件の良いツアーが出てたのでこれに決める。と りあえず、10 名で予約。予約金として 6 万円も取られた。痛い !
日程 1/4 (水) 夜〜 1/8 (日) 朝
スキー場 妙高杉ノ原・国際スキー場 (去年は北志賀竜王)
宿 ロッジまこと (スキー場まで徒歩 2 分)
料金
往復バス代 (往復とも夜行)、宿 2 泊 4 食、レンタルスキー代 (3 日間)、リ
フト代 (3 日分)、早着 (7 時) 遅発 (19 時) 料、保険料 (傷害、賠償責任、
携行品)、合わせて 28,600 円。去年より安く抑えられた。レンタルウェア
は 3 日間で 500 円 (去年は 4,500 円) 。
参加人数 男 11 人
参加者
CRUX, Nishi, ちょもらんま, NAO, AJI, TARO, Ein, UMB, Makken, Soldier, Tellur
ツアー主催会社 フェニックス観光
代理店 フェニックス観光 (手配旅行部)
徴収金内訳
ツアー代金 22,500 円
任意保険料 500 円
レンタルスキー代 500 円
(レンタルウェア代) (500 円)
2日目朝食 800 円
遅発料 500 円
諸費用 700 円
合計 25,500 円
(26,000 円)
注 1) ツアー代金の内訳は、次のとおり。
往復バス、宿 2 泊 4 食、リフト 1 日券 2 枚 (但しゴンドラは含まない)、レンタルスキー・ウェア割引、主催旅行保険
注 2) 任意保険料の内訳は、次のとおり。
傷害、賠償責任、携行品
注 3) レンタルスキー代
ツアーの割引料金
注 4)レンタルスキー料金
ツアーの割引料金、該当者 4 人
諸費用内訳
菓子・飲料 7,060 円
振り込み手数料 309 円
過分金 331 円
合計 700 円× 11 人 = 7,700 円
はてさて、何を書こう。スキーの原稿と言われても困るのである。単純に解釈 すれば、"旅行記" や "顛末記" を書けと言うことだろう。が、それは避けたい 。というのも合宿の何プレイヤーもの参加者が同じ依頼を受けているのだから、 そのようなも文が幾つも重なってしまいかねないからだ。 (といって、集まった 原稿の中に "旅行記" が一つも無いのは往々にしてある。) では、スキー一般に 付いて書くか。しかし、今ここでスキーの技術等を書くのは辞めておく。そうい うのは本がいくらでも出ているので、そちらに任せることにする。そうなると本 当にネタがない。さぁ困った。こうなったら合宿中に少々やったナポレオンのル ールをここに TSG 公式ルールとして宣言してしまおう。
と言うことで、以下はナポレオンのルールである。
- ナポレオンとは
- ナポレオンとはコントラクトブリッジの流れを組むトランプゲームの一種で、 プレイヤーはナポレオン軍と同盟軍の双手に分かれて戦います。大貧民同様に和 製であり多くの派生ルールが存在します。ここに挙げるのはその一例とお考えく ださい。
- 目的
- ナポレオン軍は宣言した枚数の絵札を集める。
同盟軍はそれを妨害する。(要は絵札を集める)
- プレイヤー数
- 4 〜 6 名
- 使用カード
- JOKER 1 枚を含む 53 枚
- 配り方
- 4 名なら各プレイヤー 12 枚ずつ、5 名なら各プレイヤー 10 枚ずつ、6 名なら 各プレイヤー 8 枚ずつを伏せて配り、余ったカードは伏せて置く。
- ゲームの進行
- ナポレオン決め
- カードが配られたら、各プレイヤーは手札を見、自分がナポレオンになれば「 なになにのスートを切り札にすれば (もしくは切り札を設けなければ = ノートラ : NT)、なになに枚の絵札を集められる」かを競り形式で宣言していく。その なかで 1 番多くの枚数を宣言したプレイヤーがナポレオンとなる。同じ枚数で複 数のプレイヤーが宣言した場合は NT > スペード > ハート > ダイヤ > クローバー の優先順位で決める。ただし競りは 4 名で 13 枚、5 名で 11 枚、6 名で 10 枚 から始め、誰も宣言しないときは配り直しとなる。
- 副官指名
- ナポレオンはカードの 1 枚を指定する。そのカードを持つプレイヤーが副官と なるが、副官は身分を明らかにしなくて良い。
- カード交換
- ナポレオンは余っていたカード全て手札に加え、同数のカードを捨てる。この 際、捨てるカードは伏せて置くが、その中に絵札がある場合はそれを表にして置 く。(これはナポレオン軍のカードにはならない。)
- トリック
- 始めにナポレオンが台札としてカードを 1 枚表にして場に出す。台札が出たら 時計回りに各プレイヤーは 1 枚ずつカードを出す。このとき手札に台札と同じス ートのカードがあれば必ずそれを出さなくてはならないが、無いときは何を出し ても良い。全員が一枚ずつだし終えたら、そのなかで 1 番強いカードを出したプ レイヤーが場の中の絵札を得、次のトリックで台札を出す。カードがなくなれば 、ゲームは終了となる。
- 判定
- ナポレオンと副官の得た絵札の枚数が始めに宣言した数以上ならばナポレオン 軍の勝利、そうでなければ同盟軍の勝利。ただし、宣言が 20 枚でないときにナ ポレオン軍が全 20 枚の絵札を得ると同盟軍の勝利となる。(全取り)
- カードの強弱
- スペキュレーション > 表 JACK > 裏 JACK > SAME 2 > 切り札 > 台札と同一のスート > JOKER
同一スート内では A > K > Q > J > 10 > . . . > 2 2の順。
スペキュレーションとハートの Q が同一トリックに出たときはハートの Q の勝ちとなる。(よろめき)
- 特殊カード
- 第 2 トリック以降の台札として出されたときにのみ特殊な効力を持つ。
- JOKER
- 切り札請求。切り札の台札として働き、切り札を持つプレイヤーはそれを出す 。持たないプレイヤーは何を出しても良い。このときの JOKER は 3 役以外に勝つ。
- スペード 3
- JOKER 請求。手札に JOKER があればそれを出さなくてはいけない。
- 用語説明
- 絵札
- 各スートの A, K, Q, J, 10 のカード。全 20 枚。このカードを集めることが目的である。
- ナポレオン軍
- ナポレオンと副官の 2 プレイヤー。
- 同盟軍
- ナポレオン軍に属さないプレイヤー。
- スペキュレーション
- スペードの A 。
- 表 JACK
- 切り札の J 。NT では存在しない。
- 裏 JACK
- 切り札と同色のもう 1 枚の J 。NT では存在しない。
- 3 役
- スペキュレーション、表 JACK、裏 JACK
- SAME 2
- トリックで各プレイヤーの出したカードのスートが全て同じ時の 2。第 1 トリックでは無効。
- プルークボーゲン
- スキーをハの字型に開いてエッジを立て、スピードを調節しながら滑る技術。
- パラレルターン
- スキーをそろえたままターンする技術。結構難しい。
- ウェーデルン
- 小さなパラレルターンを繰り返しながら滑る技術。とてもかっこいい。
- 直滑降
- スキーをそろえたまま、一直線に斜面を下ってゆく技術。やりすぎると、猛烈に加速するので要注意。
- ああっ女神様っ !!
- アフタースキーといえば、やはり漫画であろう。そういえば、前にスキーに行 ったときにも「らんま 1/2 」と「ドラゴンボール」をひたすら読みあさってい た記憶がある。
もっとも、スキー合宿に行く前は、漫画にハマろうなんてことは、全然考えて いなかった。それどころか、数学のノート&プリント、化学の教科書、GUI ラ イブラリの解説本、某誌のための書きかけの原稿などを持っていき、真面目に宿 題や研究をするつもりだったのである。
でも、ワイワイガヤガヤと楽しそうな雰囲気のなかで、一人だけそんなことを する気には、とてもなれなかった。なにか面白い物はないだろうか ? そんなこ とを考えながら、ふと炬燵 (←手書きじゃ出てこないだろうな、この字) の上を 見ると、「ああっ女神様っ !! 」なる漫画が積み上げてある。しかも、1 巻から 11 巻まで、ちゃんと繋がっているではないか ! もう、いくしかない。
その後、私が「ああっ女神様っ !! 」にハマりまくったということは、この原 稿のタイトルを見ても明らかだと思う。とにかく、暇さえあれば漫画にかじりつ いていた。NAO 君は、そんな私を、呆れ顔で見ていたようである (ほかの人も だろうな) 。でもまあ、せっかく遊びにきたんだから、思いっ切り楽しまなけれ ば、ねえ。
- 夜行バス
- 初めてスキーに行ったときには、夜中にバスで移動するなんて、よく眠れるわ けもないのに、疲れることをやるなあと思ったものである。しかし、某編集部で 聞いた話によると、日帰り強行軍に比べれば、夜行バスの方がずっとラクらしい 。とくに、帰りに車を運転をするのは、しんどいそうである。それはそうであろ う。たまたま4人乗りリフトに乗り合わせたある人も、帰りの運転が心配だと言 っていた。ただでさえ長距離の運転をしなければいけないのに、スキーで疲れて いる上、雪道を運転しなければならないのだから。
ところで、日帰りで行く人がいることからもわかるように、スキー場というの は一晩走り続けなければならないほど遠いわけではない。実際、夜行バスは、わ ざわざ遠回りをして走っている。
原宿を出発したバスは、山手通り・目白通りを抜けて関越自動車道に入る。そ のまま藤岡 JCT から上信越道に抜けるコースを取れば、たいして時間はかから ないはずである。しかし、バスは途中で関越を降りてしまう。もっとも、この日 は霧のために高崎−花園間が通行止めになっていたので、どのみち降りる必要は あったのだが、たとえ霧がなくても高速を降りていたはずである。そのまま高速 を走ったのでは、早く着きすぎてしまうからだ。
高速を降りたバスは霧の中、一般道をひた走る。そして、夜中の 1 時頃 (だっ たと思う) バスは国道 18 号線 (高崎から長野方面へ抜ける国道) 沿いの「おぎ のやドライブイン」に到着する。う〜む、見覚えのあるドライブイン。去年の 8 月には、民音の合宿に行く途中、ここの釜飯を食った。初スキーのときも、ここ に立ち寄った。この辺りを走るバスは、みんなここに立ち寄るらしい。広めの駐 車場、大きめのトイレ、たくさんの自動販売機やちょっとした食べ物を買うのに 都合のよい店など、休憩所として相応しい条件がそろっている。店内は、真夜中 だというのに、大勢のスキー客で埋まっている。そのようすは、さながら冬の民 族大移動といった感じである。これが冬のあいだ毎晩続くのだから、このドライ ブインはさぞかし儲かっていることだろう。
面白いのは、駐車場に入ったあとのバスの動きである。入口から入ったバスは どれもきちんと列をなして並ぶ。そして、客が店に入っているあいだに、少しず つ出口側に移動して次のバスのために場所を開ける。列の先頭に出たバスは、ち ょうど休憩を終えた客を乗せて、出口から出ていく。この流れがあるおかげで、 限られた駐車場のスペースが有効利用されているのである。バス会社のあいだで は、申合せができているのだろうか。
そのあとのことは眠ってしまったため、覚えていない。睡眠薬がわりの数学の 問題が効いたようである。帰りも似たようなものだ。おぎのやドライブインにも寄った。ただ、関越自動 車道を全く使わずに、国道 17 号を走ったのが意外であった。もう一つ、夜のバ スで印象に残ったことがある。それは、星空である。星の明るさは、裸眼視力は たいしたことのない私でも、眼鏡を外してオリオン座が十分確認できる程である 。眼鏡をかければ、さらに美しいスペクタクルがそこにある。駒祭パンフ号で某 の書いている星空が、これである。大都会を離れたら、必ず見るべきものといえ ば、やはり星空であろう。
- スキー
- スキー合宿に行ったのに、スキーの話題について書かないわけにはいかないだ ろう。
私は、スキーは今回が 2 回目である。初めてのときは、いきなり友達にリフト に乗せられてひどい目にあったのだが、そのおかげで少し滑れるようになったの である。獅子が子を千尋の谷に突き落とすというのは、このことか。
そのあと、スキー教室に入り、プルークボーゲンの練習をした。初心者コース で全くの素人が集まっていたため、たとえ一度であってもリフトに乗った私は上 手い方だった。
ところが、2 日目に初級者コースに行くと事態は一変。周囲が上手いうえに、 コーチはいきなりスキーをはいて 2 日目の私に、パラレルターンをさせようとし たのである。当然のことながら、私は転びまくった。結局パラレルターンは出来 なかったが、上手い人達について滑ったおかげでスピードに対する恐怖心は少な くなった。それどころか、だんだんスピードを出すのが、楽しくなってきた。初 心者用の緩い斜面のゲレンデでびゅんびゅんとばし、風を感じながら、ボーゲン でのんびり滑っている人達のあいだを縫っていくのは、たまらない快感であった 。そう、私はスピード狂なのだ。
さて、同じことを今回のスキー合宿でもやろうとしたのだが、うまくいかない 。勘が鈍っているのだろうか ? はじめはそう思っていたのだが、どうもそれだ けが理由ではなかったようだ。結局、私の技術でなんとかなるのは、本当に緩い 斜面だけであって、少しでも傾斜がきつくなると、もうどうしようもなかったの である。初日に滑った中級者用のゲレンデには、「スピードの出しすぎに注意。 」との注意書があったが、私は止まることも曲がることもできず、ほとんど真っ 直ぐに下るしかなかった。そのため、スピードを抑えきれず、転ぶかコース脇の 雪の固まりに突っ込むしかなかった。
2 日目からは、ひたすら初級者コースを滑った。そして、とにかくスピードを 抑えることを意識した。2 日目はひどい吹雪とても寒く、リフトに乗っている間 などは、手にストックがくっついてしまうほどであった。だが、そのおかげであ まり人がいなくなり、のびのび滑れたのは幸いであった。ただ、TSG のメンバ ーまでがいつの間にか引き上げてしまったのは、大きな誤算であった。
3 日目の最後には、トレイン (何人かで列を作って滑ること) になんとかつい ていけるようになった。初日に比べれば、大きな進歩だったのではないかと、自 分では勝手に満足している。
今回のスキー合宿で、「おおっこれはっ !! 」という名言・迷言を集めてみま した。僕の記憶違いでへんなふうになっているところもあるかもしれませんが、 適当に読み流してやってください。
- 集合
- TARO: 手の内を読まれてるのかな ?
- (集合時間を早めにしたが、旧々コンパ委員のそるじゃあさんと Makken さんがなかなか到着しないので)
- 5 日朝の宿
- Tellur: TSG は、Tennis, Ski, Game
- UMB: 東大スキー合宿
- (誰か): Tellur さん、どうして来たんですか ?
- Tellur: 竹村君に、拉致されてきた。
- (僕が寝そべっていた Tellur さんをまたいでしまったときのこと)
- Tellur: うわあ〜、ちょもら君にまたがれてしまった。もうお嫁に行けない。
- Makken: Tellur さん、お嫁に行くんですか ?
- 5 日のゲレンデ
- (レストランにて)
- Nishi: カレーは遅れてるらしいです。
- Makken: がぁーん
- そるじゃあ: がぁーん
- ちょもらんま: がぁーん
- Ein: ちょもら、中級コースにいこう。急に絶壁になるわけじゃないから。
- ちょもらんま: それじゃ、行ってみようかな。
- (しばらく行くと、急斜面が待っていた !!)
- ちょもらんま: げ。こんなとこ降りるの ?
- たまたまリフトに乗り合わせたどっかのお嬢さん: ネズミだ。
- (リフトに雪が当たってかさかさ言っているのを聞いて)
- NAO: 一日でこんなに滑れるようになった。
- (プルークボーゲンで斜面を下りながら)
- 5 日の宿
- UMB: (「ああっ女神様っ ! 」によると) バレンタインデーにチョコをもらえないやつは、 人間じゃないんだってさ。おれって人間だったかなぁ
- Ein: それだと、女性はみんな人間じゃないってことになるのかな ?
- (「ああっ女神様っ !! 」に夢中になっている僕を見て)
- Makken: 頑張って、最後まで読むのだよ。
- (TARO さんが、Nishi 君に、ご飯をよそってくれと頼んでいたとき)
- Nishi: そんなの (=朝は僕がご飯をよそったこと)、関係あるんですか ?
- ちょもらんま: あるある
- 6 日のゲレンデ
- (吹雪いて非常に寒い)
- あじ: 顔の感覚がない〜
- (斜面を下り出す前に)
- Makken: 行こうか、爆速ちょもら君。
- (午後、便所に行って戻ってきたら、いつの間にか誰もいない。)
- ちょもらんま: はぐれちゃったよ〜ん (泣)
- (斜面で、他の人やアイスバーンのためにうまく曲がれずに……)
- ちょもらんま: うわぁ、こんなところで直滑降なんかしたくないのに〜
- (4:15 終了のリフト乗り場に、4:15 に直滑降で突っ込む。)
- ちょもらんま: 滑り込みセーフ !
- 6 日の宿
- TARO: 3 時に上がったんだよ。寒いから。
- Ein: 雪にスキーを取られて、滑りにくかった。
- あじ: そうか ? 止まりやすくてよかったけど。
- TARO: (ゲレンデから) 宿まで滑ってきたんだよ。道にも雪が積もってたから。
- (「ああっ女神様っ !! 」を読んでいる僕に)
- Makken: 着々と読み進んでいるね。
- TARO: 受験生の弟がいる
- (誰か 1): うちもいる
- ちょもらんま: 僕も、妹が受験だ。
- (誰か 2): 薄情な兄貴が多いなー
- 夜のコンパ
- ちょもらんま: ………………………………………
- (↑コンパの間、ひたすら「ああっ女神様っ !! 」を読み続ける)
- 6 日の消灯直前
- ちょもらんま: 電気、消しますよ〜
- あじ: まだ消すな。明るいところで寝ろ。
- ちょもらんま: 昨日は、「電気消せ」って言ったのに。
- UMB: 安島にそんな理屈は通用しないよ。反抗したら、「うがぁ」だからな。
- (数分後)
- あじ: なぜ電気を消さないんだ ?
- (消灯後、更に数分して)
- UMB: 誰だ、この足は ? ………ニャオニャオハッパのウゲラッパ
- 7 日の朝
- UMB: ちょもらんまの、毛布はぎ攻勢にあった。
- UMB: ふ、ふ、ふ、ふ、ふが四つ。
- あじ: それを言うなら 1 つか 5 つだろう。
- (中略)
- ふ、ふ、ふ、ふ、ふ、ふ、ふ、ふ、ふ、ふ、ふ、ふが 2 つ
- (3 つか 4 つだったかも。よく覚えてない)
- UMB: 人間だったかどうかなんて覚えてないよ。
- ちょもらんま: どういうことですか ?
- あじ: 真面目に考えることじゃないよ。
- ちょもらんま: ………ああ、そうか。
- 7 日のゲレンデ
- UMB: いつまでも独身をつらぬこうぜ。
- ちょもらんま: そうしましょう。
- どっかのおばさん: これじゃ、滑りに来たんじゃなくて、リフトを待ちに来たみたいだねぇ。
- そるじゃあ: UMB、上手くなったなあ。
- Makken: うん、明らかに。
- 帰りの荷物を整理中
- あじ: 転び損かと思ってたけど、結構収穫あったな。
- あじ: (袋に入れた衣類を押しつぶしながら) 圧縮率 30%。
- Makken: CPU パワーで圧縮率が変わるというのも、妙だな。
- (「ああっ女神様っ !! 」の 11 巻を読み終えて)
- ちょもらんま: 制覇した。
- バス
- (以下の会話を、周囲の人達はどう思って聞いていたんでしょーかねえ ^^;)
- ちょもらんま: それ (= 積分の問題の書いてあるプリント) 、今度提出するレ ポートの問題なんだよ。もし僕が自力できなかったら、答え教 えて。
- NAO: 数 IA のシケ対だから、これぐらいすぐできなきゃ。
- NAO: 複素数を使えばいいのかな ?
- ちょもらんま: できた !
- Nishi: 二次式だから、(積分の置換の仕方は) 一通りしかないんだ。
- ちょもらんま: (ノートを出して) これが実解析関数の定義だよ。
- Nishi : ほう、なるほどね。
冒頭に「■決」とありますが、これは「■結」の誤りでした。お詫び
するとともに訂正せていただきます。
う〜む、一笑の不覚。(by ちょもらんま)
発行所 理論科学グループ
〒153 東京都目黒区駒場 3-8-1 東京大学教養学部内学生会館 305 TEL 03-5454-4343